骨密度ドック
骨の健康診断、受けていますか?
40歳以上の女性は、定期的な骨粗鬆症検診が勧められています。
毎年、10万人以上の女性が骨粗鬆症により骨折しています
女性ホルモンのエストロゲンには骨を強くする作用があります。加齢や閉経により体内のエストロゲンが欠乏すると、骨密度が低下し骨粗鬆症を発症しやすくなります。
女性は男性に比べて骨粗鬆症になりやすく、40歳以上の女性患者数は1,000万人以上と推計されています。毎年、10万人以上の女性が骨粗鬆症により骨折しており、これは男性の3倍以上の数値です。
骨折することにより、死亡率が増加します
腰や背骨、足の付け根といった大きな部位を骨折すると、起き上がったり歩いたりするのが難しくなってしまいます。すると、日常生活が困難になるだけでなく、免疫力や抵抗力が落ち、感染症をはじめとする様々な病気にかかりやすくなっていきます。
つまり、骨折することで移動能力や生活機能が低下するだけではなく、死亡率が増加してしまうのです。
骨粗鬆症検診を受けましょう
これらのことから、40歳以上の女性に対して定期的な骨密度検査による骨粗鬆症検診を行うことが、厚生労働省から各自治体に通達されています。しかし、実際には公費を用いた検診が十分に行われているとは言いがたい状況です。
当院では自費検診として骨密度ドックをご用意しています。
検査費用は5,000円です。
※検査の結果、骨粗鬆症の疑いがある場合には、引き続き保険診療での診察や治療が可能です。
※乳がん検診や乳房ドックと同時に受けていただくことも可能です。
当院の骨密度ドック
当院では正確性が高いDEXA法(二重エネルギーエックス線吸収測定法)による、腰椎(腰の背骨)と大腿骨(足の付け根)の骨密度測定を行っています。
骨密度測定の方法としては、他にQUS法(超音波測定法)やMD法(微小濃度測定法)などもありますが、より正確な測定結果が得られることからDEXA法による腰椎と大腿骨の測定が望ましいとされています。
レントゲン撮影ですので痛みはありませんし、検査時間も10分ほどで終わります。
乳がん手術後のホルモン治療中の方も骨粗鬆症に注意が必要です
乳がんは女性ホルモンを栄養源として増えるものが多く、そういったタイプの乳がんに対しては、体内の女性ホルモンを抑えることで再発予防の効果があることがわかっています。
当院でも、乳がんの手術後にホルモン療法を行っている方をたくさん診療させていただいていますが、骨粗鬆症のリスクについては常に注意を払う必要があります。そのため当院では正確性が高いDEXA法による定期的な骨密度測定を行っており、必要に応じて骨粗鬆症の治療を速やかに開始できる体制を整えています。
この場合はもちろん、保険診療での検査や治療が可能ですのでご安心ください。